生えかけの親知らず
生えかけの親知らずの歯茎の腫れと痛み
生えかけの親知らずは、歯と歯茎の間に汚れが入りやすく、溜まった汚れが炎症の原因になり、歯ぐきが腫れあがります。中途半端に歯茎が被っているほど歯茎の炎症につながりやすいと言えるでしょう。
生えかけの親知らずの臭い
夜寝る前にしっかりと歯ブラシをしたにも関わらず、朝起きた時に口臭がする場合は、親知らずの存在を疑う必要があります。
生えかけの親知らずは、食べかすや汚れが溜まって臭いの原因となります。歯ブラシを使用しても中途半端な歯ぐきが邪魔をすることがあり、また洗口剤でうがいをしても親知らずの中まで届きにくいので、細菌が残り口臭を招くこともあります。歯肉の中で繁殖した細菌は、増殖して口臭となりガスを吐き続けます。
生えかけの親知らずの激痛
生えかけの親知らずが斜めや横に生えてきたら汚れが溜まり歯ブラシが届かないので、虫歯になりやすく、深くなった虫歯が神経に到達して、激痛となることがあります。ズキズキと痛みがあり、じっとしていられない状態になるので、市販の痛み止めを服用して、早めに歯科医院を受診しましょう。痛みは、一旦治ってもまた、繰り返すことになります。
生えかけの親知らずで、発熱
親知らずの下には、唾液腺やリンパがあります。親知らずが炎症を起こすとそこまで炎症が波及して、風邪を引いた症状に近い状態になり、発熱することがあるので、注意が必要です。
このような場合、風邪だと思って薬を飲んでもなかなか症状が治らないといった場合があります。
生えかけの親知らずの抜歯方法
生えかけの親知らずは根未完成歯と呼び、まだ、歯根が完成していないことがあります。このような場合は、逆に下あごの神経・血管まで距離がありますので、抜歯をしてもほぼ影響がなく、抜歯をしやすいといわれています。
また、歯の根が完成していないので、抜歯をする際に、根が折れたり、曲がっていて抜けないという心配も少なく済むでしょう。
一般的には麻酔を行い歯肉の上部分を切開・剥離し、その後骨を削り、親知らずを出したら抜歯するという流れになります。