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interview院長紹介
院長
小橋 寛薫
(こばし ひろのぶ)
経歴
- 2003年~2009年
- 大阪大学歯学部 卒業
大阪大学歯学部付属病院第一口腔外科 入局
- 2009年~2010年
- 大阪大学歯学部付属病院研修医
- 2010年~2014年
- 大阪大学大学院歯学研究科博士課程 修了
- 2014年~2016年
- 近畿中央病院歯科口腔外科 常勤
- 2016年~2019年
- 大阪大学歯学部付属病院第一口腔外科 医員
- 2019年~2020年
- 開業医にて勤務
- 2021年3月
- こばし口腔外科・歯科総合クリニック箕面 開院
資格・所属学会
日本口腔外科学会 口腔外科専門医
日本口蓋裂学会
日本頭頚部癌学会
日本口腔腫瘍学会
interview院長インタビュー
全身麻酔の設備があるオペ室を設置
様々な事情で入院が難しい方のために
日帰り手術を実施
interview
01口腔外科を専門と
された理由は?
色々な理由があるのですが、一番は“他の人がやらない・できないことをやりたい”という思いでした。
歯科医師になるにあたって、“普通の歯医者”になることにはあまり興味が持てず、歯科医療の中でもマイナーな科である口腔外科を選びました。
あと、手術に興味があったのも大きいです。
interview
022021年3月にクリニックを
オープンされましたが、
独立開業しようと
思ったきっかけは?
大学を卒業した後、大学病院で12年程度、口腔外科の手術を行っていました。
当時は大学病院でレベルの高い手術に携わり続けようと思っていたのですが、大学病院ならではの問題、例えば、親知らずの抜歯だけで1時間の枠が必要なので、多くの患者様が診られないこと、また手術が必要な患者様でもお仕事が忙しかったり、小さなお子様がいたりして入院手術へのハードルが高いこと、そして土日は診療していないので、平日忙しい方が受診しづらいこと、そうしたことがジレンマとなっていました。
そんな時、外部のクリニックで手術を担当する機会があり、「クリニック・開業医でも大学病院レベルの手術を行うことは可能」ということに気づき、自身のジレンマを解消するために、そして患者様にもっと便利に専門的な手術・治療が受けられる環境を提供するために、全身麻酔で日帰り手術が行えるオペ室を備えた当院を開業した次第です。
interview
03全身麻酔はどのような
ケースで
使用されていますか?
全身麻酔下の手術が適応となるケースは様々で、当院では障がい者歯科を行っていますので、障がいをお持ちの方へ治療を行う時だとか、歯科治療への恐怖心が強いため、全身麻酔を希望される時、お仕事や家事などが忙しくて、入院して手術を受ける時間がない時などです。
当院では土曜も診療していて日帰り手術を行っていますので、平日お忙しい方でも受診していただけます。
さらに「土曜も時間が取れない」という方のために、毎月第3日曜は手術日としています。
患者様の生活圏内で
大病院レベルの手術が
日帰りで受けられる
interview
04どのような手術に
対応されていますか?
親知らずの抜歯やインプラントのほか、腫瘍の切除などです。
当院では口腔がん検診を行っていて、診断はもちろん、がんの大きさ・種類によっては手術することも可能です。
その他、外傷などの各種口腔外科疾患、骨折も簡単なものなら入院せずに当院で手術できる場合があります。
骨折は緊急性が高く、すぐに手術しなければいけないことがあるのですが、大病院だと予約が埋まっていて手術できるのは1~2週間後ということがあります。
そうしたことを考えた時、患者様の生活圏内でスムーズに、そして大病院と比べても遜色のない手術が受けられるのは大きなメリットです。
interview
05“総合クリニック”と
ありますが、
口腔外科以外
にどんな診療を?
虫歯や歯周病の治療・予防といった一般歯科治療に対応していますし、“首から上”を全部診ていますので、お口の中のお困り事だけでなく、それ以外の部分の様々なお悩みがご相談いただけます。
骨折などの外傷もそうですし、「舌が痛い」というどこへ相談したらいいかわからないような症状のご相談も承ります。
また治療だけでなく、当院では血液検査も行えますので、口腔がん検診などの検査全般に対応しています。
“首から上を全部診る”
「どこへ相談したらいいか
わからない」という時は
気軽に当院へご相談を
interview
06こばし口腔外科・歯科
総合クリニック
箕面の
コンセプトは?
大袈裟ではなく、“首から上を全部診る”ことです。
幅広いお悩みにお応えすることが可能なので、「どこへ相談したらいいかわからない」という時は是非、当院へご相談ください。
以前、芸能人の方で口腔がん(舌がん)が見つかって話題となった時、皆様、不安になられたのでしょう、一時的にお口の中のご相談が増えました。
でも、こうした時にも「どこへ相談したらいいかわからない」ということはありますので、そうした時に気軽に相談できる場所でありたいです。
interview
07クリニックの
設備面の特徴は?
先ほどお話しした全身麻酔対応のオペ室、そして障がい者歯科のためのフルフラットのチェアを設置した特殊個室診療室、さらには手術後や点滴などの処置を行った後、また治療後、気分が悪くなった方のためのリカバリールームなどをご用意しています。
機器につきましては、歯科用CTを導入していて、通常の歯科医院に導入されているものはお口まわりしか撮影できないのですが、当院のものはより広範囲の撮影が行えて、お顔全体の異常を見つけることが可能です。
“首から上を全部診る”ことをコンセプトとしていると言いましたが、そのためにもこだわった歯科用CTを導入しています。
interview
08長年、大学病院などで
勤務
されていましたが、
その経験はどのように
活かされていますか?
大学病院や総合病院などで、医科の先生とともに診療にあたってきた経験があります。
そのおかげで、お薬に関するある程度の知識を備えることができました。
例えば、骨髄壊死のリスクから骨粗しょう症のお薬を飲まれている方は、歯科治療を敬遠される傾向にあるのですが、長年骨粗しょう症の治療薬と骨髄壊死の研究に携わってきましたので、万が一の事態にも適切に対応することが可能です。
そのほか、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などの持病をお持ちでも、安全面に配慮して治療を行うようにしています。
障がいをお持ちの方への治療に対応
障がい者歯科を通じて地域社会へ貢献
interview
09今後、クリニックとして
どんな治療に
力を
入れていきたいですか?
もちろん、すべての治療に力を入れて取り組むつもりですが、あえて1つ挙げるとするなら、障がい者歯科でしょうか。
歯科治療への恐怖心が強い場合、全身麻酔ではなく静脈鎮静を行う場合があります。
鎮静をかけることで、ほとんど眠っているのと同じ状態で手術・治療が受けられるようになります。
ただ、障がいがある方の場合、鎮静をかけると暴れてしまったり、呼吸停止のリスクがあったりするので、こうした場合には全身麻酔で対応します。
こうした治療は現在、大学病院がそのほとんど担っているという状況ですが、皆様がスムーズに大学病院にかかれるというわけではありませんので、地域社会にて当院がそういう部分を少しでも担っていければと思っています。