歯を失う原因はおもに3つ
歯を失う原因として、主に次の3つがあげられます。
①むし歯
②歯周病(歯槽膿漏)
③咬合力(噛む力)
これらのうちの一つ、あるいは複数が原因となって歯を失っていく方が多くみられます。
虫歯が原因で歯を失う
一般的に歯は奥歯から失われる傾向があり、特に前から数えて6番目の歯、6歳ごろに生えてくる6歳臼歯は虫歯になりやすいと言われています。
奥歯の形は複雑であり、噛み合わせ面の溝の部分に食べ物のかけら(歯垢)が溜まりやすく磨き残しがあることによって、そこから虫歯になります。
歯周病が原因で歯を失う
歯周病は虫歯と違い、痛みが出にくいので、気がつかない間にどんどん進行していることがあります。
歯石や歯垢がたまっていくと歯肉が赤くはれて、歯磨きの時に出血することも。
歯周病が進行してくると歯肉の腫れが大きくなり、骨が溶け、口臭や出血がでることで歯が支えられなくなり、最終的には歯を失ってしまいます。
咬合力が原因で歯を失う
歯を失う原因には咬む力、「咬合力」も関わってきます。
特に夜中の歯ぎしりや噛み締める癖のある方は注意しましょう。
真面目にブラッシングや定期検診を受けていても、じわりじわりと歯を失っていかれる方は少なからず「咬合力」が関与している場合があります。
歯周病が原因で歯を失った場合のインプラント治療後のトラブル
歯周病で歯を失った方の場合、インプラント治療後もインプラント周囲に歯槽膿漏のような状態がおこる、いわいる「インプラント周囲炎」にかかりやすいと言われています。
元の歯がうまく磨けず、歯周病になってしまった結果、抜歯をした方に関しては、同様の結果になられる可能性もあります。
咬合力が原因で歯を失った場合のインプラント治療後のトラブル
インプラントはチタンという金属でできていて、骨と相性が良いという特徴があります。しかし、天然の歯は歯根膜というクッションの役割を果たす膜がありますが、インプラントには歯根膜がないので、咬む力がインプラントから骨へとダイレクトに伝わります。そのため、咬む力が強すぎることにより、インプラントの被せが破損してしまうともあります。
トラブルを回避するためには?
インプラント治療の前に何が原因で歯を失ったのか知ることが重要です。
インプラントについての正しい認識をもっていなければ、術後のトラブルが起こりやすくなります。