インプラントとは?
インプラントとは医療機器を人の体内に埋め込むことの総称です。心臓のペースメーカーや人工の関節、美容目的で使用するシリコンなどもインプラントの一種で、歯科だけではなく、整形外科などの治療でも使用されています。
歯科インプラントは、むし歯や歯周病などで歯が抜けてしまった部分の顎骨に、チタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療方法です。歴史はとても古く、始まりは紀元前3世紀ごろのローマ時代。鉄製のインプラントが上顎に埋め込まれている人骨が発見されていますが、確実な治療法となったのは比較的最近の話と言われています。
インプラントの術式は大きく2回に分けられ1回法と2回法があります。術式は骨の量や硬さによって分けられます。一般的なインプラントの治療期間は、3〜6カ月程と考えられていますが、骨の状態や歯周病など歯の病気によってはもう少し長くなる可能性があります。
インプラントの手術は痛いの?
インプラントの手術は、局所麻酔をしますので、ほとんど痛みを感じることはないでしょう。
ただ、麻酔の効き目には個人差があるので、もし万が一、途中で麻酔が切れてしまっても追加投与してもらえるので安心です。
また、手術が怖く、痛みが心配な方には、「静脈内鎮静法」という麻酔法を併用して手術中の緊張や恐怖感を和らげることが可能です。
「静脈内鎮静法」は点滴を使って鎮静剤を投与すると、眠っているような状態の中で、手術が受けられます。
手術後の痛みや腫れを抑える方法は?
インプラント手術では埋入の際に歯肉の切開を行うため、麻酔が切れた後、縫合した傷口部分に痛は2~3日ほどあります。
埋入本数の違いや、骨造成を行った場合でも、腫れや痛みの感じ方は個人によって変わります。このような症状は時間の経過とともに緩和し、痛み止めの飲み薬で抑えることができる程度です。
ただし傷口部分の細菌感染をおこしてしまった場合は、痛みが出てしまうこともありるので、手術後は安静に過ごしましょう。
また、手術後7~10日で抜糸をおこないますが、その時に歯茎を縫った糸を切って取り除く際に、チクチクとした痛みを感じることもあります。