治療に対する不安や痛みについて解説します
むし歯や歯周病になってしまい歯を失った時の治療法で多いのは、ブリッジや入れ歯が一般的でした。しかし、ブリッジや入れ歯の他に、第三の治療法として「歯科インプラント」があります。
歯科インプラントは、「第二の永久歯」とも言われており、失ってしまった歯の部分に人口の歯根を埋め込む手術を行います。
治療中の痛みはあるの?
インプラントは、歯が抜けてしまった部分のあごの骨に、チタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人口の歯を装着する治療方法です。
インプラントの手術には、「局所麻酔」をしますので、基本的にはほとんど痛みを感じることはないでしょう。
インプラントのメリット
健康な歯を削る必要がなく、自分の歯と同じような感覚で物を噛んで食べることができますので、刺激があごの骨まで伝わり、あごの骨が痩せてしまうのを防いでくれます。
また、見た目も自然で、人工歯の部分にはセラミックやジルコニアなどが使われるため審美的にも優れています。
インプラントのデメリット
インプラントは保険適用外の治療となってしまうため高額になります。また、全身疾患のある方は手術が必要なため、誰でも受けられるという訳ではないので注意が必要です。さらに、あごの骨に埋め込まれたインプラントが、骨と強く結合するまで時間がかかるため、治療の期間も長くなってしまいます。
健康な歯を保つためにも、治療が終わった後はメンテナンスが必要になってきます。
インプラントの気になる痛みについて
インプラントの手術は局所麻酔をするため、麻酔をする時に歯肉に注射針が刺さる痛みや、薬が注入されるときに感じる痛みはあるかもしれませんが、手術中は基本的にほとんど痛みを感じません。
局所麻酔をする時の痛みも、麻酔をする前に歯肉に塗布する表面麻酔を用いたり、事前に麻酔薬を温めたりすることで痛みを和らげることができます。万が一、途中で麻酔が切れてしまっても追加投与することができます。
また、手術中の緊張や恐怖感を和らげるため、鎮静剤を点滴で投与し、ウトウトと眠っているような状態の中で手術を受けることができます。
インプラントの治療後は、埋入本数の違いや、骨造成を行った場合でも、痛みや腫れの感じ方は個人差があります。痛み止めの薬で抑えることができる程度の痛みで、時間の経過とともに緩和するので安心です。