1か月以上痛みが続くドライソケット
親知らずの抜歯後、正常に治癒が進んでいる場合には、数日~1週間ほど、長くとも10日前後で痛みは治まります。しかし希に正常に治癒が進まず、ドライソケットという状態になっている場合があります。生じてしまうと約1か月、長い場合には数ヶ月痛みが続く場合もあります。
ドライソケットとは?
ドライソケットとは親知らずの抜歯後、歯の抜けた穴(抜歯窩=ばっしか)に血(血餅=けっぺい)がたまらず、骨が露出している状態です。抜歯後の偶発症で数%の確率で起こります。血は液体ですが、すぐに凝固を始めますので、通常のうがい程度であれば流れることはありません。しかしドライソケットを招いてしまうと抜歯窩に血液が溜まらす、痛みを伴います。
ドライソケットを招く原因には以下のようなものがあります。
- うがいをし過ぎて血が流れてしまう
- 抜歯した周囲を強く歯ブラシで磨き、血餅がはがれてしまう
- 抜歯後の飲酒や喫煙
などに注意をし、ドライソケットを予防しましょう。
長く続くこともあるドライソケットの痛み
ドライソケットは抜歯後に露出した骨に細菌感染が起こるため、抜歯後数日して痛みが強くなり始めます。その後、一般的に約1が月で痛みが治まりますが、長い場合には数が月にわたって痛みが続く場合もあります。
通常、放置していても1ヶ月ほどで改善し、自然治癒が始まりますが、強いうがいや歯磨き、飲酒、喫煙などが続いていますと状態が改善されず、数ヶ月続く場合もあります。
強い痛みが続き、お手持ちの痛み止めで痛みが治まらない場合にはすぐに歯科医院を受信しましょう。歯科当院では、抜歯窩の洗浄後に化膿止め(抗菌薬)の軟膏にて処置をします。
経過によって対応は変わってきますが状態を把握したうえで、まずは強い痛みを抑えるために処置を行うのが一般的です。