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blog【院長ブログ】親知らずとは?抜くリスク、抜かないリスク

2022.02.15


親知らずについて

親知らずとは前歯から数えて8番目の奥歯のことです。10歳頃にアゴの骨の中で形ができはじめ、お口の中へは20歳頃に生えてきます。親知らずが無い「先天性欠如」であることも多く、上下左右4本の親知らずがすべて揃って生えているのは、現代日本人では約36%。他の永久歯よりも極端に遅れて生えてくるため、傾斜して生えたり、歯肉に埋まった状態のこともあります。

親知らずによる病気

  • 虫歯・歯周病

親知らずが「傾斜」していたり、歯肉に半分埋まった「半埋伏」状態では、周りの歯が不潔になりやすく、親知らずだけでなく、その手前の歯(第二大臼歯)まで虫歯や歯周病になることがあります。

 

  • 歯冠周囲炎

親知らずの周囲の歯肉が、急に赤く腫れて痛くなることがあり、これを歯冠周囲炎といいます。歯冠周囲炎が悪化すると、顔まで腫れて、口が開きにくくなったり、喉が痛くなったり、首や胸にまで炎症が広がれば、命に関わることもあります。

 

親知らずは抜いたほうがいい?

親知らずは、虫歯や歯周病、歯冠周囲炎などの原因になることがありますが、正常に生えて機能している場合は、抜歯せずに残しておいたほうが良いこともあります。

親知らずを抜かないリスク

・親知らずが悪化する

親知らずは、奥にあるために虫歯治療やメンテナンスが困難。虫歯があれば、悪化して痛みが出ることがあり、歯冠周囲炎の場合は繰り返すことがあるので、抜歯を前向きに考えましょう。

・親知らずの手前の歯が病気になる

親知らずがあるために、親知らずの手前の歯が虫歯になっていたり、常に不潔で虫歯や歯周病のリスクが高いと判断できる場合は、親知らずの抜歯を前向きに考えましょう。

 

  • 親知らずを抜くリスク

抜歯による主な合併症(手術併発症)には、下記のようなものがあります。

・痛み・腫れ

 3日程度は痛み・腫れが予想されます。
痛み・腫れが気にならなくなるまで12週かかることがあります。

・出血・内出血

2日程度は、にじむ程度の出血はあります。出血が気になる場合、ガーゼなどを出血部位に押し当て、噛むなどして圧迫止血してください。
頬に青アザが出ることもあります。12週間で消えます。

・感染

まれに手術部位が感染し、しだいに赤く腫れ、痛みや膿が出ることがあります。
典型的な術後感染は、術後すぐではなく、10日程度経過してから生じます。

・顎関節の脱臼

きわめてまれに顎関節が脱臼することがあります。
脱臼した場合、すぐに整復します。

親知らずを抜くか、抜かないかは、一人で考えず、歯科医師に相談して決めると良いでしょう。

 

 

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